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プロフィール

まんまるこ

Author:まんまるこ
南国に住む2児の母です。
趣味は下手の横好きなソーイングとお菓子作り。
暑いのは得意だけれど寒いと途端に思考停止して固まります。

よろしくお願いします!

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(SS)愛しい人は

えーっと、こちらは支部で一応公開したお話です。

ただね、お話よりも絵を見て欲しくて←

 

私の心をいつも鷲掴みにする流し目陛下を描かせたら右に出る者はいない(私的に)絵師『千花様』より素敵な絵を頂戴いたしまして。

こんなのもらったらお話書いちゃうでしょ!!ってことでばーっと書いた30分クオリティです←

去年の9月か10月ごろ頂いた絵です。

皆さま、一緒に愛でてにやけてくださいませ(#^^#)

 

 

 

【本誌沿い】


SS『愛しい人は』



***************


「すごい!!」

夕鈴は目の前に広がる光景に只々魅入り感嘆の声をあげた。

「でしょ?夕鈴喜ぶと思ったんだぁ。」

小犬の態で手綱を握る黎翔の顔にも自然と笑みが浮かぶ。

「連れて来てくださってありがとうございます!」

黎翔は満面の笑みで振り返る愛しいお嫁さんを腕の中にある囲いながら、夕鈴の腰に回した腕に力を込めた。

「そんなにはしゃいだら、馬から落ちちゃうよ?」
「え?」

少し顔を青ざめさせて、黎翔の胸元をぎゅっと握り直し、僅かに身体を預けてくる夕鈴に黎翔は幸せな気持ちに満たされる。
しばらく政務が忙しく、会えなかった時間を埋めるように暖かな風が2人を包んだ。

黎翔は以前…夕鈴との最後の思い出にと訪れた先で共に馬に乗った時のことを思い出していた。
あの時は、一緒に乗ってはくれたものの、『大丈夫です!絶対に落ちませんから!』と身体を硬くして触れないように牽制された。
降りるときも『大丈夫です。』と両手を懸命に突っ張っていた君が、実は震えていたことに僕は気がついていた。
けれど関係上からかうように腰を攫うことしかできず。
顔を真っ赤に染めた君が可愛くて笑ったら、ものすごく面白くて可愛い顔で睨み上げてくるから、つい『君のそんな愛らしい表情を見せるのは2人だけの時にしてくれ。』と本音を言ったら更に怒られたんだっけ。

それが今は顔を真っ赤に染め上げながらも素直に甘えてくれる。
ただそれだけで、こうして今2人で過ごせている奇跡を噛みしめる。
覚悟を決めたことは間違いじゃなかったと、心の底から思える。
きっと…
いや、絶対に、夕鈴とでなければ一生知ることはなかったであろう感情で心が満たされる幸せ。

黎翔は耳を真っ赤にして腕の中にすっぽりと収まっている夕鈴の旋毛に口づけを落とした。

「ぬあっ!陛下、今、何かしました、か?」

震えながら聞いてくるお嫁さんがあまりにも可愛くて、黎翔は質問には答えずに朗らかな笑い声をあげた。





「お手をどうぞ、お嫁さん。」

そう言って差し出した手に、そっと手のひらを乗せると、えいっと僕の胸に飛び込むように馬から降りた君をぎゅうっと抱きしめる。
本物の妃として後宮に迎えてからの彼女のこういう変化には本当に翻弄される。
あたふたはするものの、以前のように脱兎のごとく逃げ出したり、震えながら潤んだ瞳で疑いの眼差しを向けられることはない。
しばらくするとシンとなって、背中に回された君の手にまたもや心臓が鷲掴みされたような、くすぐったいような感情が沸き起こる。

「陛下…。あの、そろそろ、離してください。」
「我が妃はつれないな。」
「あの、その、そうではなくてですね。…だってせっかく陛下が連れて来てくださったから、その、ちゃんと見たい、です。」

真っ直ぐに見つめてくる瞳とぶつかる。

「抱きしめていても見えるだろう?」
「…陛下しか見えません、よ?」

離して、と言うわりに、背中に回された手はぎゅうっと掴まれていて、温かいものが心を満たす。

「私は愛しいお嫁さんの願いを叶えられない夫ではないよ。」

そう言って腕を緩めると、君は一目散に駆けていく。

「陛下!やっぱり凄いです!遠くから見ても綺麗でしたが、近くから見ると思ったよりも背が高くてびっくりしました!」

いつもキラキラと輝いている榛色の瞳が太陽の光を受けてより一層輝く。

「陛下!早く!」

そう言って手をのばす君の笑顔に導かれるように、駆け寄って手を取り指を絡め、見つめ合って笑い歩き出した。

「陛下、本当にこんな大きなお花畑が王宮にあるんですね。」
「ああ。でも正確には花畑ではなくて、農作物を作る畑だよ。なんでも休耕の間に花がたくさん自生した畑は農作物が豊作だったという報告が上がっていてね。まずは実験してみようということになったんだ。」
「へぇ。面白いですね!それが本当なら、目も楽しめて、お腹も満たしてくれる。二度お得ですね!」

ニコニコと嬉しそうに話す君が変わっていないことに嬉しくなる。

「あの、陛下。何本か手折っても良いですか?」
「うん、気に入った?」
「はい!とても!!」
「夕鈴?花とはいえ、君の心が奪われるのは面白くないな。もっと君の夫をその瞳に写してはくれぬか?」

花とはいえ、夕鈴がそんなに気に入ったのかと思うと嫉妬してしまう。
あたふたしている君は破壊的に可愛いけれど、腕に囲い込み唇を寄せる。

「ちょ、ちがっ!もう、陛下!待って!」
「待たない。」
「…」
「その手を退けてはくれぬか?愛しい妃よ。」
「…だって陛下が。」
「私がなんだ?」

しばらくお互い見つめ合ったまま沈黙が続く。

「…このお花が、陛下に似てるなって。その…思ったから。だ、から、お部屋に飾ってたら寂しくないな、なんて…」
「え?」
「〜〜〜っ!もう!聞かなかったことにしてください!」
「え?いや、もっと聞かせて!」
「〜〜〜/////」
「ゆーりん、ねぇ、どこが僕なの?」

小犬の態でじぃっと見つめると、夕鈴は深い溜息を吐いて顔を真っ赤にして教えてくれた。

「だって…真っ直ぐに天に向かって、1人、迷いなく立ってるところが、同じだなって。その…そんな陛下に寄り添って、隣に立てる妃になるのが目標なので、だから、その…」

ああ、駄目だ。
本当にこの天然兎には翻弄される。

「夕鈴、この花ね、選んだの僕なんだ。」
「え?」
「夕鈴みたいだなって前から思っていたから。」
「私?」
「うん。夕鈴みたいに天に向かって伸びやかに、陽の光を浴びて輝いてる。」
「…」
「ふふふ。僕たちみたいのをバカップルって言うんだろうね。」

耳まで真っ赤に染まった夕鈴の可愛らしく色付いた頬にそっと触れるだけの口づけを落とした。





「陛下、ありがとうございます。」
「ん?それだけでいいの?」
「はい!寂しくなったら、また…見に連れて来てください、ね?」

そっぽを向いたまま小さな声でそんなに可愛いことを呟くのは反則だよね。

「じゃあ今度は私の番だな。」
「え?きゃあっ!」

花を抱えた君を抱き上げる。
だってこれは僕じゃなくて、可愛すぎる君が悪いから。

 

向日葵の君

 

「では、私はこの花を手折ろう。」

そう言って、今度は熟れた唇に、熱い口づけを落とした。



***********


おしまい

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(SS)除夜の鐘に想う

こんばんは!

まんまるこです!!

実は去年、某国で年末SSを書いてまして。

 

せっかくなので持ってきました!

せっかくなので路地裏付きのロングバージョンです!!←オイッ

 

今年はブログをはじめて、上京してまでの初めてのオフ会参加! 

とても楽しい一年でした。

まぁ、辛いこともありましたが、いつも仲良くしてくれる方々に沢山お話を聞いてもらって、励ましてもらって、本当に友達って大切!って思いました!

 

心当たりのあるそこの皆さま!

今後とも、まんまるこ、書けよ、おいっ!っと叱咤激励をよろしくお願いします。

そして、交流はないけれども、こちらを訪れてくださる方々!

こんな気まぐれブログに来てくれて、本当にありがとうございます!!

来年はもう少し頑張りたいと思います!!

皆様の足跡にとても元気づけられています(●^o^●)

 

では、お話の方・・・

いってらっしゃいませ!

 

 

【本誌沿い】

【本物夫婦】

【最後に路地裏への扉を設置】←R18です若いお嬢様は回れ右ですわよ。

 

 

 

****************** 

 

 

 

 

 

 

ふと目が覚めた____。

 

常夜灯のおかげでどうにか自室にいることがわかる。

シンと冷えた空気に、夢で見た光景がよみがえる。

隣にあったはずの温もりが冷えて、さぁっと血の気が引く音がする。

鼓動が早くなって、息が苦しくなって、目がチカチカしてきた。

苦しい、辛い、寂しい・・・。

負の感情が全てを支配して、闇に飲み込まれる。

 

____ごーん・・・。

 

少し遠くから響いてきた鐘の音にぎゅうっとなった心臓が命をふきかえした。

 

そうだった____。

 

陛下は除夜の鐘の最後の一打を打つ為に1人向かわれたことを思い出す。

 

「ごめんね。これは正妃以外の妃とは出来なくて・・・。」

 

そう言って本当に申し訳なさそうに何度も謝る陛下の背を押したのは数刻前。

本物の妃になって、陛下は以前よりも色々な事を隠さずに教えてくれていると思う。

その一つがどれだけあるのか分からないほど沢山の行事だ。

偽物だった時は殆ど声を掛けられなかったのだというくらいに多い。

その中でも、私が陛下と共に行えるのはほんの一握りで、殆どは御正妃様の仕事らしかった。

正妃不在の場合はその時の王が指名する妃でも良い、とされる簡素な物だけだ。

本物の夫婦になって寝食を共にするようになってから、陛下は包み隠さずに一日の予定を教えてくれる。

変な誤解をされて、家出されたら今度は生きていられないと思うから、なんて良く分からないことを言いながら。

でも、正妃でなければ参加できない行事の時は、今日の様に何度も謝って来るから、正直困ってしまうのだ。

 

寂しいことは寂しい。

いつか来るだろう御正妃様の影に背筋がゾクっとすることも一度や二度じゃない。

けれども、何より気になるのは陛下に謝らせてしまっている自分自身だ。

正妃になれないのは私の問題であって陛下のせいじゃない。

私にはまだまだ足りないことが沢山あることもわかっている。

納得して、覚悟してここに居るのに、優しあの人はいつもごめんねって言ってくれる。

嬉しいけど、甘えたいけど、私は陛下の味方でいたいのであって、陛下の与えてくれる物に浸かってぼけーっと過ごしたいわけではないのだ。

 

昔の記憶に囚われてる場合じゃないわ!

 

そう思い直し、寝台の上で握り拳を振り上げた時だった____。

 

「夕鈴、まだ起きていたの?」

 

優しい声が暗闇の向こうから降って来た。

 

「っ!へ、陛下!お帰りなさいませ!」

「うん、ただいま!どうしたの?先に寝ててって言ったのに。」

「いえ、今さっき起きちゃったんです。偶然陛下をお迎え出来て良かった。」

 

そう言って寝台から下りようとしたら、陛下が大股で歩いて来て、ギュッと強く抱きしめられた。

抱き締めてきた腕から冷えた空気が伝わって来て、外が相当寒かったことに気が付く。

 

「陛下、すんごく冷たいですよ?お茶でも入れましょうか?」

 

そう言ったのに、陛下は私を抱きしめたまま黙って首を左右に振るだけで。

だから、私も少しでも温まるといいと思って背中に手を回す。

 

「陛下、お疲れ様でした。除夜の鐘の音、ここまで聞こえましたよ。心が澄んでいくような、不思議な感覚ですね。」

「ああ、そうだな。だが、煩悩とはそう簡単に無くなる物ではない。」

「・・・そりゃまぁ、そうかもしれませんけど。108個は流石に無いでしょう?」

「・・・。」

「・・・え?陛下?」

「・・・ある。」

「ええ!陛下108個もあるんですか?」

「あるにはある。」

「ええ~。凄いですね。もしお疲れじゃなければ教えてください。」

「夕鈴眠いんじゃないの?」

「いいえ!さっきまで寝てましたから。変な時間に起きてしまって逆に目が冴えてしまいましたよ。」

「そう?じゃあ話すけど。夕鈴煩悩をなくすために協力してくれる?」

「私が、ですか?」

「うん!夕鈴じゃないと恥ずかしくて無理だよ。駄目?」

 

寝起きに子犬はやめて欲しい。

さっきまで暗い感情に支配されていたから尚更心の柔らかい場所に踏み込まれてしまう。

 

「駄目じゃありません!協力します。」

「そう?じゃあ言うね。」

 

そう言って笑った陛下の瞳はいつもよりも紅く光り輝いていたのだが、抱きしめられていた夕鈴は気が付かなかった。

それよりも、言うために寝台に向かい合わせに座った陛下の熱が離れたことの方に気を取られていた。

 

 

 

 

 

 

 

「では、どうぞ?」

 

寝台の上で背筋を伸ばし真剣な眼差しで促す夕鈴を黎翔は内心かかったとほくそ笑んでいた。

 

「じゃあ、まず一つ目ね。たまには夕鈴から抱きしめられたい。」

「え?ええ?そ、それは・・・」

「駄目?」

 

夕鈴が弱いと知っている子犬を強調してお強請りしてみる。

あと107個もあるんだから、最初が肝心だ。

目線を右往左往させて本当に可愛いし、今すぐに齧りつきたいが、ここは我慢だ。

 

「だ、駄目じゃない・・・です。」

 

そう言うとすっと近づいて来てぎゅうっと抱き付いてきた。

ああ、可愛い。温かい。

夕鈴の匂いに理性がグラつくがやっぱり我慢だ。

 

「ふふ。ありがとう。嬉しいな。じゃあ二つ目ね。二つ目は、たまには夕鈴におでこにちゅうされたいな。」

「へ?また私ですか?な、な、な、なんで?」

「なんで?って僕の煩悩なんて夕鈴のこと以外ないに決まってるでしょう?君の事ならば際限があるわけもない。」

「いや、あの、意味が良く・・・?」

「で、してくれる?」

「え?でも、これは、その。」

「約束、したよね?夕鈴約束破るの?」

 

殊更『約束』を強調する。

実直がモットーの彼女ならばここまで言われたらできないとは言わないと分かっていて。

 

「や、や、や、やりますよ!やりますとも!!やり遂げて見せます!!」

 

鼻息荒くそう宣言する様はちっとも艶っぽくなんかないけど、それもまた可愛いんだから仕方ない。

大体艶めかしくするのは僕の仕事で、僕の前だけでいい。

理性が飛んでとろんとした瞳で僕を見つめる夕鈴を想像しただけである場所がドクンと熱を持つ。

 

ちゅっ____。

 

そんなことを考えている間に夕鈴が近づいて来て、口付けられた。

ああ、そんなに真っ赤に染まって、全身が桃色で僕を誘っていることを知らない。

 

「次行きましょう!次!!」

「三つめは、夕鈴に瞼に口付けられたい。」

「いいですよ!口付けならどんな場所でもどんとこいです!」

 

胸をドンと叩いて肩に手をのせて近付いてくるから瞳を閉じて待ち受ける。

瞼の裏には夕鈴の痴態が色鮮やかに浮かび上がって辛い。

彼女は今言った言葉が後でどうなるか分かってないのだろう。

伝えた時の驚きの表情と、それをして貰った時の快感を想像するとイキそうだ。

 

「四つ目は鼻で、五つ目は頬ね?」

「はい!」

 

ちゅっ、ちゅっ____。

 

慣れて来たのか連続で頼んでもすんなりしてくれた。

こうして麻痺させているのに気が付かない所が本当に可愛くて仕方ない。

でも危なっかしくてほっておけない。

 

「六つ目は・・・口。」

「く、く、く、・・・。はい・・・。」

 

桃色だった肌を更に紅くして、震えながら近づいてくる可愛らしい唇に、噛みつきたいのを堪えて待った。

 

 

 

 

**************** 

 

 

続きはこちら! → 

 

 

 

恋慕~狼の憂い~

どうもこんばんは!

 

日中は殿の甘えたが大爆発で何もできないまんまるこです←

 

もう少し書けると思ったのになにもできないじゃん!

 

今日は、昨日の「恋慕」の陛下サイドを持ってきました。

 

あくまで私の主観ですから、違う!と思っても無視していただけたら幸いです(*´ω`*)

 

 

【本誌沿い】

【第87話妄想】

【本誌ネタバレ】←最重要注意事項です

【微エロ】←少しでも駄目な方はやっぱり回れ右

 

 

 

*************

 

 

「おかえりなさいませ!」

 

眉間に皺を寄せて見入っていた書物から顔を上げて、ぱぁっと咲き誇るような笑顔で僕を迎えてくれる君が好き。

 

「陛下は寒がりだから仕方ありませんね。」

 

君に触れていたくてついてしまった嘘を未だに信じて甘えさせてくれる君が好き。

 

「も、もう、いい、です・・・」

 

兎に角どこもかしこも触れていたくて構いだおす僕に、顔を真っ赤にして拒絶にならない拒絶をする様は僕の心をざわつかせる。

ともすれば顔を出しそうな自分を押さえつけ、必死に笑みを貼りつける。

 

もうあんな――――

彼女のいない色のない世界に戻ることなんて考えられない。

怖がる兎を捕らえ、真綿に包むように守り抜くと決めたから。

 

甘えるように見つめながら口付けを施す。

 

「ねぇ、ちゅっ・・・、いい?」

 

君が僕を怖がって、後宮という檻から逃げ出さないように。

 

 

 

 

 

「嫌だったらいつでもやめるから・・・」

 

それは閨の最中何度も僕が口にする言葉。

初心な夕鈴の限界を知りたくて、僕は何度も確認する。

口ではそんなことを言いつつも、本当は止められる気なんてちっともしない。

夕鈴に関しての感情は、制御できないから。

彼女の香りを、温もりを、味を知ってしまったら、自制心なんてひとかけらも残るわけもない。

それでも彼女に嫌われるのが嫌で、つい儀式的に言葉を紡いでしまう。

 

本当は・・・

 

その愛らしい唇を息ができなくなっても貪っていたい。

その白くきめ細やかな肌を舐めつくしたい。

政務も無視してナカの温もりにただ溺れていたい。

君が泣いても叫んでも、閨につなぎとめて心行くまで堪能したい。

全身くまなく僕の所有印を紅く咲き乱れさせたい。

 

けれど、そんな欲望はきっと君を怖がらせるから。

 

少しでも嫌われるのがこんなに怖いなんて、狼陛下が聞いてあきれるけれど。

 

閨での夕鈴が全身を紅く染めるのも。

涙目で僕を見つめるのも。

漏らす吐息の一つ一つも。

少しの刺激で跳ねる腰つきも。

零れる蜜の香しさも。

 

全てが僕を煽り、理性を奪おうとする。

 

毎日、知らなかった彼女が垣間見れて、僕はまた君に恋をする。

 

だから――――

 

だから気が付かないでいて。

ずるい僕に。

 

染み一つない雪景色の様に綺麗な君の心を守りたい。

 

でもその為に、僕が隠している僕に気が付かないでいて。

 

きっと君を怖がらせてしまう。

そして君を怖がらせたとしても、もう君を手放せない自分が怖いんだ。

 

だから僕は今日も窺う。

 

「大丈夫?嫌じゃない?」

 

君に嫌われるくらいなら・・・

 

君に逃げられるくらいなら・・・

 

 

 

 

 

「・・・ちょっと、外走ってくる。」

 

これくらいなんてことない。

 

悟られないように、怯えられないように。

 

だから気が付かないで。

 

後宮が、『檻』だということに・・・

 

 

 

 

***************

 

終 



恋慕~兎の覚悟~

こんばんは!

 

今日、本誌が届いたんですよ!

 

監禁プレイに一滴の潤いをありがとう!神よ!!←作者様

 

で、ちょっと悶えて考えました。

 

いつも私の書く陛下ってめっちゃいけいけですよね?←世代を感じる

違うんだ?そうなんだ?

 

読まれてない方にはなんのこっちゃですね。

 

ちょっと書いてみようと思ったら、鍵付きまではいかないお話になってしまいました←(。-人-。) ゴメンネ

激しくネタバレはしていませんが、本誌からの妄想なので、ネタバレNGの方は回れ右でお願いします。

 

もしも、これ鍵つけた方がいいのでは?というご意見がありましたらご連絡くださいませ。

 

会長のお陰で感覚がおかしくなっているかもしれない←

 

では、いってらっしゃいませ!

 

 

 

【本誌沿い】

【第87話妄想】

【本誌ネタバレ】←最重要注意事項です

【微エロ】←少しでも駄目な方はやっぱり回れ右

 

 

 

************

 

 

 

「ただいま、夕鈴。」

 

貴方の緊張を解いた顔が好き。

 

「寒いから夕鈴はこっち。」

 

子犬の顔をして甘えてくれるのが好き。

 

「ほら、手が冷たいよ。」

 

ふぅーって、私の指先に息を吹きかけてにっこり笑う優しいあなたが好き。

 

真っ赤になった私を見て頬を緩め、そのまま指先に口付けを落とされるのも好き。

 

ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ。

 

「ねぇ、ちゅっ、・・・いい?」

 

何度も繰り返される指先への口付けのあとで、窺うように上目遣いで尋ねられるのも。

恥ずかしいけど、好き――――。

 

「は、い・・・。」

 

陛下にされて嫌なことなんてない。

こんなに優しく甘く束縛してくる人を断れるわけない。

 

私が是と答えると、陛下は満面の笑みで私を抱き上げ寝所に向かう。

 

 

 

 

 

ギシッ――――

 

二人の重さで僅かに軋む寝台の音に羞恥心が募る。

 

「寒くない?」

 

少しだけ季節が移ろってから、陛下はいつも私にそう問いかけながら掛け布を優しく掛けてくれる。

その後、必ずぎゅうって強く抱きしめてくれるから、安心して身を任せる。

私の力が抜けたころを見計らって、一旦灯りを消すために離れる瞬間が本当は寂しいなんて、恥ずかしくて言えないけれど。

 

「夕鈴・・・」

 

月の明かりに照らされて浮き上がる陛下の輪郭にすら見惚れる。

そっと瞼に頬に、それから唇に、口付けの雨が降る。

嬉しくて両腕を陛下の首に回すと、口付けが少しずつ荒々しくなって陛下の吐息が漏れるのが堪らなく愛おしい。

優しい口付けのあと、そっと忍び込もうとする舌先に必死になって応える。

気が付けば夜衣は肌蹴られていて、陛下の舌は這うように首筋を舐めながら吸い付いてくる。

双丘にたどり着いた唇は、そっと私の頂に口付け、優しく何度も吸いつき舐められる。

 

「んっ、あ、やっ。」

 

まだ慣れない感触と感情につい声が出てしまう。

 

「夕鈴、これ嫌?だめ?」

 

胸元から顔を上げて恐る恐るといった感じで聞いてくる陛下に否と言えるわけもない。

それに、本当は嫌なんじゃなくて、陛下によって与えられるものに慣れなくて恥ずかしいだけだ。

本物の夫婦だと感じられる、この時間が私にとってとても大切で。

ドキドキするけれど嬉しいとまだ素直に伝えることは出来ないけれど。

 

「嫌じゃ、ない、ですっ///」

 

そう言うので精一杯なのに。

 

「良かった。嫌だったら言ってね?いつでもやめるから。」

 

私のために言ってくれているのはわかるけど、最近ちょっと寂しい。

いつでもやめられるって言われるのは、ちょっと嫌。

ここまで高められて、先を期待してしまうようになった自分が恥ずかしい。

 

私の奥深くに侵入して一つになっている時も。

 

「痛くない?大丈夫?」

 

どんな時でも気を使ってくれる優しい貴方が好き。

 

でも・・・

 

「痛かったらすぐに言ってね、やめるから。」

 

情欲の籠った眼差しで、優しく何度も口付けを繰り返しながら私を窺うように動く陛下。

何かに耐えているような、そんな気がして、少し寂しい。

 

「夕鈴、大丈夫だった?もう痛くない?」

 

そう言って優しく抱きしめてくれる陛下。

何度となく関係をもっていても、貴方は最初の頃と変わらず私の身体の調子を気にして聞いてくる。

 

そう、気を使ってくれている・・・

 

でもそれって、臨時妃の時と同じ気がして・・・

 

ああ、だから寂しいのか、と合点がいく。

 

優しく見つめるその視線に。

どこまでも甘く口説いてくる貴方に。

閨の後、優しく抱きしめてくれる貴方の腕の中の心地よさに。

 

私はすっかり騙されてしまっていた・・・?

 

真綿でくるむように大事にされて。

後宮に閉じこもることで余計なことから自然に遠ざかって。

 

離れていた時に気が付いた、貴方の優しさを。

分かっていてそばにいるのに、甘受するだけになってしまっていた・・・?

 

私、すっかり忘れていた・・・?

 

最初に惹かれたのは、王宮で凛として近寄りがたい狼陛下だったのに。

冷酷非情と揶揄される孤高の王を、だけども私はどうしようもなく好きになったのに。

皆が恐れるその人を、架空の人格だと思っていた貴方を、それでも好きで。

妃にだけ甘えてくれる貴方が大好きで。

そんな貴方が私の前で見せてくれる子犬が大好きで。

 

今もまた・・・

暫く隠されていただろう貴方を見ることができて、歓喜で胸が打ち震える。

 

私、そんなに弱くない。

 

貴方がいればどこでもいい。

 

どんな貴方でも、そう。

 

丸ごと愛してる――――

 

 

 

*************

 

 

 

SS 夫婦の形

大遅刻ですね・・・((+_+))

仕事が強制的に休みなので、ちょっと書庫を覗いてみたら、あれこれ転がっていました←忘れてた

大遅刻ですがもしよろしければどうぞ。

 

 

 

【本誌沿い】

【臨時花嫁】

 

 

 

**************




「陛下。あのですね、明日は夫婦の日なんだそうです。」
「へぇ。そうなんだ。」
「それでですね、考えたんですけど、あの、私、偽物なんですけど、明日は本物と思って過ごしてみたらどうかと。」
「え?本物?」

夕鈴が頬を紅く染めながら提案してきた内容に黎翔は内心浮き足立つのを気がつかれないように驚いた顔をして見せた。

「へ、陛下もですね、もう少しして落ち着いたら、御正妃様を迎えるでしょうし、その練習です!」

鼻息も荒く夕鈴から出た言葉に嫌な気持ちしか起きない。
全くこの兎は変なことを考えるものだ。
そう思いながらも、握りこぶしを作ってあーでもないこーでもないと話し続けている彼女はきっと引かないのだろう。
仕方ない。

「ねぇ、ゆーりん。わかってる?正妃ってどんな人が来るか。」
「もちろんです!教養高く、司書に通じ、楽に明るく、素敵なお姫様です。」
「ゆーりんの言うお姫様だと、こっちの僕は出せないんだけど。」

伺うように覗き込むと、まずったなという顔でしばし考え込む君がいて。
諦めてくれるかと思ったのに君から出た言葉はやはり想像していたのとは違った。

「ならば、それが出せるようになれるよう練習しましょう!」





*************




「妃よ。今戻った。」

昨日約束した通りに準備して、陛下の帰りを待っていた。
その内容とは、一般的なお姫様設定。
お茶を入れるのは私ではなく侍女で、一緒に出すお菓子は手作りではなく後宮御用達の物だ。
一通り、熱い夫婦の演技をし、お茶を入れてもらったところで陛下が侍女を下げた。

「後は、陛下どうしたらいいんでしょう?」
「そうだなぁ。子作りとか?」
「それは本当に本物が来た時にお願いします。」
「え?ダメなの?つまんないなぁ。」
「つまんないではありません。」
「うーん。じゃあ向かいに座れば?」

陛下に言われるまま卓を挟んで向かいに座る。
いつもなら、今日は何してた?とか陛下が話題を振ってくれるけど、今日はそんなこともなく。
沈黙が重くのしかかって居心地が悪い。

「えっと、陛下?」
「なんだ?妃よ。」
「その、何かお話は?」
「私は政務で疲れている。」

陛下はそう言ったきり、また黙ってしまった。
昨日おっしゃっていた通り、子犬を出すことはできない、というアピールだろうか。

「えと、じゃあ、あの、長椅子で身体を伸ばされませんか?」
「ああ、良い。これを飲んだら戻るゆえ。」

相変わらず目も合わせてくれないし、低く冷たい声色のまま拒絶される。
こんなんじゃ、いつまでたってもお妃様達とのんびり過ごすなんて無理じゃないかとこの人の行く末を思うと涙が溢れてきた。
後宮とは陛下がのんびりと過ごされ、お妃様達に癒される場所であるべきなのに。
私だって、偽物だけど。
バイトだけど。
陛下の味方になりたいのも、少しでも癒してさしあがられたらと日々を過ごしているのに…。

とそこまで考えて、私はサーっと血の気が引く音がした。

今のこの状況のどこが陛下を癒しているのだろうか。
勝手な自分の提案を陛下は苦笑いしながらも受け入れてくださったけれど、今この状況はちっとも楽しそうじゃない。
陛下も私も居心地が悪くて仕方ない。
こんなの、臨時花嫁としても、プロ妃としても失格だ!
折角の夫婦の日なのに、私はなんてことをしているのだろう。

情けなくなって、恥ずかしくなってうつむいて黙り込んでいると、陛下が大きくため息をついて立ち上がった。

「では、私は戻る。君はゆっくりしてくれ。」

そう言って、もう振り向きもせず去っていく。
その背中が寂しくて。
いつもの温もりが感じられないことがせつなくて。
気がつくと陛下へと駆け出し背中から抱きついていた。

「ゆ、ゆーりん?どうしたの?」

恥ずかしくて、どうしたらいいかわからなくて、陛下の背中に顔を埋めたまま、兎に角謝った。

「陛下。申し訳ございません。折角の夫婦の日でしたのに。つまらないことをしてしまって。こんなんじゃ、プロ妃失格です。」

ふぅ。

頭の上からため息が聞こえて、抱きつく手がビクッと震えてしまう。

「ゆーりん、いいんだよ?」

陛下は優しく諭すかのように、陛下のお腹でギュッと握られた私の手に自分の手を置いて、何度もポンポンっとあやすかのように触れる。

「君は良かれと思ってしてくれたんだろう?」
「でも!」
「うん。僕はね、多分夕鈴以外にこんなに気を許せる人が来るなんて思ってないんだ。」
「そんな!」
「いいから。聞いて?」
「…。」
「夕鈴以外が淹れたお茶を飲みたいとも思わないし、君以外を膝の上に乗せるなんて考えられない。話を聞くことも億劫だと思う。」
「でも…でも、いつか!」
「うん。いつか、は来るかもしれないし、来ないかもしれない。でもね、今は本当でしょう?」
「え?」
「今、ゆーりんがいて、ゆーりんのお茶が飲みたくて、作ってくれたお菓子や料理が美味しくて、君の温もりでホッとできる。…それじゃ、だめ?」

陛下の困惑したような、懇願するような声。
こんな私でも、役に立っていると一生懸命伝えてくれる人。
一国の王様なのに、こんなバイトにまで優しい人。
いつか、本当に心から支えてくれるお妃様が現れるまで。

「〜〜〜〜〜仕方、ないですね!私で我慢してください!」
「我慢じゃないよ。夕鈴がいいんだ。」
「もう、そんな甘いこと言って私を甘やかさないでください!」
「夫婦の日でしょう?最愛の妻を甘やかさずにどうするというのだ?」

急に狼の色気を撒き散らしいつものように私を翻弄する。

そっか、それでいいんだ。
これが私たちの、偽物だけど、いつもの夫婦の形。

「陛下!実はお菓子作ってあるんです。お時間が許すなら、召し上がって行かれませんか?」
「本当に!今日はのんびりできなくてつまんなかったんだぁ。じゃあ、ここからだね!」
「はい!すみませんでした!いつものようにお願いします!」

二人で微笑みあって。
そっと陛下から離れた私を、陛下はいつもの調子で抱き上げ部屋へと戻る。

ちょっと普通じゃないけれど。
本物でもないけれど。

これが私たちの日常。

これが私たち夫婦。



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 終

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