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本誌57話派生SS 李順さん目線

懲りずに違う目線で書いてたりして・・・。


恥ずかしいから、これもとっととさらしてしまおう!




**************




「は~。陛下、これ以上官吏たちを使い物にならなくするのはやめてください。」


今朝から何度目になるかわからない進言をしてみる。


今日の陛下の機嫌はものすごく悪く、官吏たちが何人も倒れて早退していた。


 


_______なんなんですかね?昨夜夕鈴殿のところに行かれたようでしたが何かありましたかね?まったくあの小娘が!!!


 


「陛下、何か御座いましたか?」


「・・・」


「陛下?」


「・・・_____やった。」


「は?何とおっしゃいました?」


「・・・だから、夕鈴を_____にやった。」


「夕鈴殿がどうかされましたか?」


「だから!夕鈴を浩大にやったんだ!!!」


 


________聞き間違い・・・ではないようですね。


 


「どうしてその様な話になったのでしょうか?」


小娘~~~~~~~~!!!!!


「うるさい!!兎に角そういうことだ。」


陛下はそうおっしゃられるとこの話は終わりだとばかりに手を振った。


 


________さて、困りましたね。どうしたものでしょうか?


 


 



 


 


「りっじゅんさ~ん。」


全く緊張のかけらもありませんね。こっちは頭が痛いっていうのに能天気な。


「待っていましたよ、浩大。一体どういうことなんです?」


「う~ん。ダヨね?オレにもよくわかんないんだよね~。陛下がお妃ちゃんの部屋に来て、最初は楽しかったんだよね。お妃ちゃんを甘やかしたそうにあれやこれや言っててさぁ。でもほら、お妃ちゃんってびっくりするくらい立場をわきまえてるだろ?だから、どれもこれも却下されてさ。そしたら陛下何を思ったのか、お妃ちゃんに嫁ぎ先を融通してやるなんて言い出してさぁ。もう大笑いだよね?ここまでは・・・。」


「もったいぶらないで早く教えなさい。それが何故あなたに夕鈴殿をあげる話になったんですか?」


「簡単に言うと、お妃ちゃんが『だったら浩大がいい』って言ったんだよ。」


「は?本人が、ですか?」


「そう。まぁ、俺のことが好きらしいんで。」


全く、食えない笑顔ですね。そうは思ってないんでしょうに。


「それで?どうなさるんですか?」


「どうもこうも。陛下の命令には従いますよ。陛下が命令を覆さない限りは。アンタはどうすんの?」


「___ふぅ。仕方ないですね。腹を割って話しましょう。確かに、夕鈴殿は正妃になるだけのものは何も持ってらっしゃらない。それは変えようのない事実です。この国にとっては利とは成り得ない。_____ですが、認めたくはありませんが、陛下個人にとっては、無くしてしまえばおそらくもう二度と手にすることはできないであろうものをくれる人物であると言えます。」


「ふうん。アンタもそう思ってんの?意外だネ。」


「あなたは私を何だと思ってるんですか?これでも陛下の幸せを願っていないわけではありません!が、しかし、それとは別に、陛下は陛下であられる。国の行く末のことを抜きにしては考えられません。多くの妃を娶り世継ぎを作られることも責務であられる。それに、後ろ盾のない寵妃など絶好の的です。夕鈴殿がこのままここに残ったとしても彼女の身の安全は保障できません。御二方にとって此度のことは決して悪いことばかりではないのです。」


「でもさ、今日一日で官吏たち死にそうじゃん?これこの先ずっと続くの?みんな氾の坊ちゃんみたいに出仕拒否すんじゃね?」


「はぁ~。思い出させないでください。本当に頭が痛いことですよ。バイト妃などいつでも切れるはずでしたものを。全く、あの小娘ときたら!一国の行く末まで左右することになるとは思いませんでしたよ。都合のよい駒でしたものを。」


「なんだ、認めてんだ?」


「認めざるを得ないでしょう。既に陛下の心は彼女に囚われています。狼陛下ともあろうものが己の心すら気が付かないとは情けないものです。手放してしまえば心のバランスを失いかねないでしょう。彼女は陛下に心の拠り所を与えてしまいました。その責任は取ってもらわねばならないでしょうね、生涯をかけて。」


「はっ。そうこなくちゃな。じゃあオレはなんとか陛下を焚き付けてみるわ。」


「私は準備に取り掛からせていただきますよ。大変な仕事になりますからね。あなたが失敗したら許しませんよ。」


「優秀な隠密だぜ~。ま、お妃ちゃんからむと陛下おもしれ~からどうなるかわかんないケド任しとけって。」


「お願いしますよ。」


 


さあ、陛下に内密に、一大仕事になりますね。


腕が鳴りますよ。


ふふふ______。


 


 



 


 


「今日は私から皆に大切な話がある。


___妃を、夕鈴を正妃にする。それに伴い後宮は閉鎖。夕鈴以外を娶ることは決してない。


これは決定事項だ。翻すことは決してない。」


「御意。」


朝議に立席している大臣たちから一糸乱れぬ声。


「・・・異を唱える者はいないのか?」


狼陛下が冷たい微笑みで全員を見渡す。


「王宮の総意は夕鈴様を正妃に、ですでに纏まっております。」


拱手して食えない笑みをたたえた氾大臣が口を開いた。


「ふ、どういうことだ?」


「詳しいことは後程私から説明させていただきたく思います。」


「李順・・・」


「長くなります。お妃さまが政務室にいらっしゃらなくなってから大分経ちますが、その頃に遡ってのお話になろうかと思います。連絡を受け、既に準備は整えてあります。」


「準備?」


「はい。本日ご実家に行かれると。昨夜夜半連絡があり、急ぎ準備にかかりましてございます。」


「___ふっ。大義であった。」


「はっ。」


「朝議はこれにて散開。本日の政務は休みとする。私は妃とともに準備でき次第妃の実家に向かう。」


「言祝ぎ申し上げます。」


柳大臣が眉間に皺をよせたまま、それでも跪き拱手してお祝いを述べたのに続き、次々に大臣たちから祝いの言葉が紡がれていく。


ふぅ、やっとですね。あまりにも時間がたってしまったので苦労損になるかと危惧いたしましたよ。


覚悟してくださいね、夕鈴殿。


妃教育、いえ、正后教育はこれからですよ。


ええ、楽しみですね___。  




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楽しみすぎてはげるかもしれませんね( *´艸`)


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