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道程2

さぁ、サクサクと更新します('◇')ゞ


昨日から少し涼しい我が界隈。


陽射しだけは刺すように痛いですが、暑さが緩んできたような?


気のせいですか?だよね~。


だって11月になっても半袖だもんね~(*´ω`*)



**************




「お妃さま、陛下がお渡になられました。」


「妃よ、今戻った。」


「お帰りなさいませ、陛下。遅くまでお疲れ様です。」


 


今夜も演技が始まる。


 


「君の花のような笑顔が見れるなら遅くまでの政務も悪くない。」


 


相変わらず毎日甘い。顔が赤くなってしまう。


 


「嬉しゅうございます。お越しくださりありがとうございます。」


「君の顔を見ないと一日は終わらない。寂しくはなかったか?」


「と、とても寂しゅうございました・・・」

 


閨を何度も共にするようになってもやっぱり狼陛下の言葉には腰が砕けそうだ。

 


「そうか。それでこの様な憂い顔なのか?何かあったか?」

 


_______でも。

 


さあ、汀夕鈴!!一世一代の大芝居よ!

 


「・・・陛下。あの・・・。」


「妃よ、どうした?」

 


侍女さんたちがいる間に話さなければ。

 


「あ、あの、今日回廊で大臣たちがお話をしているのをお聞きしました。」


「何を?君が傷つくようなことか?」


「あ、いえ、本当のことなので。あの、その、なかなか私が懐妊しないと。役立たずの下っ端妃はいらないと・・・」


「ふん、またか。誰だ?その様なことを言う者は。頭と胴が離れねばわからぬか?」


「いえ、あの、私のことはいいのです!大丈夫です。」


「君の大丈夫は信用できない!」

 


優しい陛下。大好き。

 


_______でも。言わなきゃ。

 


「いえ、大丈夫です。そんなことよりも、その、陛下が・・・」


「私が・・・?」


「あの、その・・・ふ、不能なのではないか、と。または種がないのでないか、と。」

 


部屋の気温が一気に落ちた気がする。

 


「・・・暇人どもめ。君が気にする必要はない。」


「いえ!陛下が貶められるようなことがあってはいけません。私は嫌です!そんなことはないと証明しなければ!」


「ふむ。今まで以上に君を愛でてみるとするか?」

 


妖艶に微笑む。

 

駄目、この目には弱い。

  


「いえ、私では役に立たないかもしれません。」

 


目を伏せて涙目で訴える。心臓が痛い。

  

 

でも、本当のことだから・・・



________さあ、言うのよ、夕鈴!


 


「差し出がましいとは重々承知の上で申し上げます。」


「なんだ?」


「その方はこうも言っておりました。隣国から素晴らしい縁談が申し込まれている、と。かの国の皇女様を正妃様としてお迎えし御子がお生まれになれば陛下に対して何の疑念を持つこともない、と。別に他に誰か妃に迎え、その御子でもよいと。とにかく御子がいないことが問題であると。」


「ふ、そういうことか。君がいればそれでいい。子どもに君を取られるのは嫌だからな。」



そういうと陛下は軽く手を振り侍女を下げた。

 


とりあえず種はうまくまけたようだ。一仕事終わった____。

 


「ゆーりん、どうしたの急に。」


「いえ、急に、ではありません。ずっと考えてきたことです。そろそろ国も落ち着き、国庫も潤ってきたと耳にしています。そろそろ陛下もご自分の幸せを考えてもよろしいのではないですか?」


「ゆーりんがいればそれで楽しいよ。癒されるし。こうしているだけで。」

 


そう言うと陛下は私の腰をさらい自分の膝上に座らせる。

 


私の頭や首筋に顔を近づけてすりすりすることが今では日課のようになっている。

 


「そういうわけにもいきませんよ。陛下、王様は後宮を持ってお世継ぎを作ることもお仕事なのでしょう?ご正妃様をお迎えになり後宮を整えた方がよろしいのではないですか?それに・・・」


「それに?」


「私のほかにもお妃さまがいらっしゃれば、大臣たちも安心でしょうし、私への風当たりが減ったりしませんか?お世継ぎができれば、一人くらい寵妃がいても文句は言われないかもしれませんよ。」


「・・・ゆーりんはそれでいいの?僕が他の姫を娶ってもここにいてくれる?」


「はい、いますよ。大丈夫です。あなたにとって必要な間はここにいますよ。」

 


前半は嘘。後半は本当。

 


「本当に?」


「はい。どこにいても、どんなことがあっても、私はあなたの味方です。」


「そっか。ここ最近毎日李順が縁談話を勧めてくるから面倒だったけど、夕鈴が傍にいてくれるなら話を進めようかな?」


「・・・はい。後宮も賑やかになりますね。楽しみ・・・です。」



頑張って笑う。上手に笑えているだろうか?

 


「もう、この話はおしまい!!」

 


陛下は一秒でも惜しいというように私を抱き上げ寝所に連れていかれる。

 


甘い時間の始まり。

 


偽りの、それでも手放したくなかった二人の時間。

 


もう少しだけ。陛下に本当の幸せが訪れるまで。

 

 

 

______これでいいのよね?


 

 

 

陛下は幸せになれるのよね?


 

 

 

 

*************

 

  

 

つづく 

 

 


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コメント

転載、道程が来ましたか…!
うわぁ、ハンカチ準備しなきゃ(>_<)
コチラでも読めて嬉しいです。
辛いよー夕鈴。陛下、ずるいわヽ(`Д´)ノ!
さり奈 様

一応書いた順番通り持ってきましたよ(*´ω`*)

ずるい陛下も好きなんですよね・・・
でも、これ夕鈴の立場だったらたまりませんね・・・(ノД`)・゜・。

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