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道程12

こんばんは!

生息地は毎日雨で嫌になってしまいます。

こんな時期に30度きるとかって今までほとんどなかったので涼しくて怖いくらいです。

しかも、大雨なんですよね・・・

しとしとじゃなくて、バーッと降って止んで晴れ間が覗いたと思って暫くするとまた空が暗くなってガーっと降って

の繰り返しです。

雨嫌い←

お日様出てきて!!

  

 

 

拍手コメントくださったまるねこさん!!

ね~、ほんと、改めて読み返してみると、こんなひどい陛下を書いたんだろう・・・と少し頭が痛くなりました。

まぁ、うちの陛下で甘いのはあんまりいないけれども・・ 

こちらまで読みに来てくださって嬉しいです~(*´ω`*)

 

 

ということで、今日は酷い陛下ばかりなので甘さを投入しようと書いたお話です。

時系列が少し戻ります。

 

 

いってらっしゃいませ!

 

 

追記

2重投稿になっていることを教えてくださった方ありがとうございます!

おそらく短縮キーを二度押してしまったかと・・・

読みづらかったですね。

すみませんでした!

ありがとうございました!! 

 

 

************** 

 

 

 

____離宮に行く前夜。夕鈴自室。

 

「ねえ、ゆーりん。しばらく会えなくて寂しかったんだ。暖めて?」

 

君にゆっくりと手を伸ばす。

その手は払いのけられることなく夕鈴の両手で包み込まれ、そのまま寝台へと導かれる。

 

「・・・わ、私も、とても寂しかったです。私も暖めて?」

 

夕鈴の露出している肌全てが真っ赤に染まる。

全身真っ赤だろうな。

いつもより少し積極的な彼女に嬉しくなる。

想いは通じているのだろうか。

 

そうだといい。

 

そう思いながら彼女の柔らかな身体に寄り添った。

 

 

 

 

 

私を腕の中に閉じ込めたまま陛下は呟いた。

 

「僕は、もう、他の妃には触れたくない・・・。夕鈴だけでいい。」

 

そういう間にも陛下はずっと私の髪を梳いたり額に口づけを落としたりしていた。

 

「ごめんね・・・、夕鈴。ごめん。君を元々居た場所に帰した方がいいのはわかってるんだ。ここは君の居場所じゃないって。僕の傍に居ても幸せにはなれないって。だから妃を娶ってみたのに。結局君じゃなきゃダメだってことがはっきりしただけだった・・・。ごめん、夕鈴。きっと君を傷つけた。」

 

何度もごめんって言いながら、私の肌の上を陛下の唇がなぞっていく。

 

「へ・・いか、はっ、そのっ、言葉だけでっ、もうっ、ふっ。」

 

すると陛下は口付けをやめて私の顔を覗き込んで辛そうな顔で見つめてきた。

 

「ねえ夕鈴。お願いがあるんだ。」

「なんですか?」

「夕鈴が、僕たちは秘密の関係だからって、僕に痕を付けない様に気を使っているのだろうことは知っている。現に僕もそうだった。だけど、もう、秘密にするのはやめる。李順には僕から話すよ。・・・だから、だからね、しばらく会えないから。いつでも夕鈴を感じられるように、僕に君を刻んで?」

「え?あの、そんな・・・私はそんな事望んでいません。」

「ゆうりん・・・。」

 

甘えるような、縋るような瞳・・・。

 

「お願いだ。君がいたから頑張ったんだ。娶ったからには努力もしてみた。でももう限界だ。明日から君に会えないなんて、気配すら感じられないなんて耐えられないよ。だから、ね?敷布なんか握りしめないで、僕の背中にしがみついて欲しいんだ。・・・駄目か?」

 

最後の方は狼の瞳で・・・。

その瞳に情欲の色を感じ、懇願するように見つめられ、ついに負けて陛下の肩に手を回した。

陛下は嬉しそうにふわっと笑うと、後は成すがまま。

啼かされて翻弄されて、自分が何かもうわからなくなるまで、いつも以上に貪られた。

離れない様に、私にも陛下を刻み込んで欲しくて、兎に角必死にしがみついていた。

 

 

 

 

 

ふっと目を覚ますと、陛下が私の顔を覗き込んでいた。

 

「ん?・・・へい、か・・・わ、たし?」

「すまない、無理をさせすぎた。しばらく会えないと思うと止まらなかった。」

「・・・いえ、あの。」

「夕鈴が縋り付いてくれるのがあまりにも可愛くて加減を間違えてしまったな。」

「・・・//////

 

陛下がギュッと私を抱きしめてくれる。

ああ、この腕の中はなんて幸せなんだろう。

ボーっと身をゆだねていると、目の前の陛下の腕に紅い線が鮮やかに引かれていた。

身を起して少し離れ、もしやと陛下の背中をぐいっと引き寄せた。

 

「あ!陛下!これ・・・痛そう、です。」

「え?うーん。まあ痛いけど。いいんだよ?僕が刻み付けて欲しいって頼んだの、忘れた?」

「い、いえ、覚えています。でも、あの、いつものより酷いんじゃ・・・」

 

お妃様達が付けられた後に比べても多いし、あちらこちら血も少し滲んでいる。

身体が震えて、申し訳なくて涙が零れそうになる。

 

「あ、いや、夕鈴泣かないで。僕、嬉しいんだよ。初めて君に印をもらったんだ。僕は君のものだよ。・・・嫌か?」

「い、嫌なんて。そんなもったいないお言葉です。で、でもですね・・・」

「でも、は無い。君がそれだけ私を感じ身を預け乱れた証拠だ。これほど愛おしい痕は他にはあるまい。寧ろもっと付けて欲しい位だと思うが、な。」

 

~~~~~//////

 

妖艶に笑う陛下には敵わない。

私はふっと笑うと陛下の紅い痕にそっと手を伸ばしてなぞった。

 

「っつぅ。」

「やっぱり痛いんじゃないですか!・・・ごめんなさい。」

 

俯いていると陛下の手が伸びてきて私の首筋から胸元までかすめるように滑らせた。

 

「ふっ、・・んっ。」

「ふっ、まだ敏感なんだね。可愛い!それに・・・君にも同じように痕が付いているのだが。痛むか?」

 

ふるふると頭を振る。相変わらず狼陛下は甘すぎて、きっと私は全身真っ赤だろう。

陛下が私を腕の中に囲んで頭に口付けを落とした。

 

「ホントに君って・・・。いつまでも可愛くて困るよ。・・・ねえ、ゆーりん?」

「はい、なんでしょう?」

「君は嫌か?」

「・・・何がですか?」

「こうやって私が君に紅い華を咲かせることが。・・・嫌、か?」

「嫌なんて、そんなこと。陛下にされて嫌なことなどありません。」

「私もそうだ。夕鈴にされて嫌だと、本気で思うことはない。君はいつも私を優先してくれる。自分を押し殺してでも、私に仕えてくれる。私は君に甘えることばかりで、君に何もしてあげられない。君の優しさにただ甘えてるだけだ。私は、君にとって頼りないかもしれないが、たまには甘えたり我儘も言って欲しい。我慢せず、嫌なことは嫌だと言って欲しい。・・・これも私の我儘かも知れんが、無理、か?」

「我儘なんて・・・大丈夫です。私が笑えている間は大丈夫なんです。たとえ無理していても、です。だから、こうして陛下の腕の中に居られるだけで、私は幸せです。あなたが傍に居てくだされば他には何もいりません。国で一番の、何にも代えられないあなたがいるんですもの。他に何がいりますか?こうやって気にかけてくださって本当に嬉しいんですよ。」

 

本当の気持ちだから、心を込めて言葉を紡ぐ。

こうして直接気持ちを伝えられるのも、きっと最後・・・。

陛下には笑った顔を思い出して欲しいから、精いっぱい、好きの気持ちを込めて微笑んだ。

 

「本当に君は、欲が無いんだな。頼ってもらえないのも、我儘を言ってもらえないのも、夫としてはちと寂しく感じるのだが。」

「ふふ、私は、貴方から頂いた華を見るたびに貴方を思い出して恥ずかしいですが、それだけで温かくなりまよ。・・・陛下は、違うのですか?」

 

ちょっといじけて見あげる。

 

「ふっ、全く、僕の可愛い兎はいつも予想外で驚かされる。・・・そうだな、君に刻まれた愛が消えないうちに君のもとに戻ってくるとしよう。いつも二人で温もりを分かち合えるようにな。」

 

そう言うと妖艶に笑う美しい陛下の顔が近づいて、唇に優しく触れた。

 

 

 

 

 

「では行ってくる。夕鈴は下町に行くんだよね?」

「はい、お休みをいただきました。ありがとうございます。」

「う~ん。本当はここに居て欲しいんだけど、夕鈴が寂しく過ごすのは嫌だから・・・。でも、何かお土産持ってくるから、絶対、絶対、僕を迎えてね?ね?」

「ふふ、私が迎えたら、他のお妃様達がお怒りになるかもしれませんよ?」

「いいんだ。隠すのはやめる。それで君を危ない目にあわせるのは私の本意ではないが、もう隠れて通うのはやめる。君は僕の寵妃・・・。いや、今もやはり唯一だ。・・・それと。」

「・・・?」

「ちょっと離宮でいろいろやってくる。僕、もう夕鈴以外は要らないんだ。だから、時間はかかるかもしれないけど、君を僕の事実上の唯一に、と思ってる。」

「そ、そんなこと、私、望んでなどいません!私なんかでは陛下の御役に立ちません!!駄目です!!御正妃様を、お妃様達を大事にしてください!私なんて・・・。」

「否は聞きたくない。お願いだよ、夕鈴。・・・僕は、僕は、夕鈴が好きなんだ。」

「それは・・・はい、わかっております。」

 

陛下の好きは親愛の情だ。下町でよくある、一生を共に歩む誓いがなされるようなものとは違う。

 

「違う!わかってない!!僕は、君だけでいい、何度も言ってるじゃないか。僕は、君が愛しいんだ。・・・愛してる、夕鈴。まだわからない?」

 

何を言ってるのだろう?

親愛の情とは違う・・・の?

ち、がう・・・?

 

「・・・ふっ、うっく、へ、陛下~~~~~。」

 

そんなことを言われる日が来るなんて思っていなかった。

この恋は、想いは一方通行だと、届くことはないのだと思っていた。

陛下の腕が伸びてきて、ぎゅっと抱きしめてくれる。

ぎゅーっと顔が陛下の胸に押し付けられた。

陛下の背中に手を回して言う。

 

「わ、私も、陛下を・・・愛しています。」

「ありがとう。僕、嬉しいよ。もっと君に伝えてくればよかった。臨時だの、境界線だの気にしないで。そしたらこんなに回り道しなくても済んだだろうに。すまない、夕鈴。」

「いえ、陛下。そのお言葉だけで、私は、とても嬉しいです。」

 

二人でふふと笑いあう。

陛下は私の頬に残る涙を愛おしそうにそっと唇でなぞるともう一度抱きしめてくれた。

 

「では、今度こそ、行ってくるね。桜華がいるから抱きしめることはかなわないけど、絶対に迎えてね!約束だよ!」

「ふふ、行ってらっしゃいませ。」

 

陛下を見送る。

見えなくなるまで、何度も振り返って手を振るから、嬉しくて飛び跳ねながら手を振った。

角を曲がるまで、遠ざかる背をずっと見つめていた。

陛下が名残惜しそうに角を曲がりながら手を振り去って行くとその場で頭を深々と下げる。

 

_____陛下、ありがとうございました。

私は、貴方の傍に居られて、とても幸せでした。

貴方の傍に居続けることを諦める私を許してください。

 

そう心の中で呟いた。

許してもらおうなんて図々しいかしら?恨んでくれた方が楽かもしれないわ。

 

 

 

_____陛下、さようなら・・・。  

 

 

 

*************

 

 

 

つづく

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