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秘蜜の契約~思いがけない味方~

そして、こちらはお題なしのお話です。

 

お題を取るとEROになるので注意が必要です←重要事項説明

 

EROでないお話も読むぜ!と言ってくださる会長ファンの皆さまはお進みくださいませ(#^.^#)

 

 

 

***********

 

 

 

「・・・で?どうやったらこんなに予約時間に遅れて来れるのかしら?」

「・・・」

「なんなら、いつも通り、バニーちゃんだけで、あなたは来る必要は無かったのではなくて?」

「・・・」

「まぁいいわ。それで、この子は何号ちゃんなの?」

「え?」

 

夕鈴がキョトンとして黎翔を見るとフイっと目を逸らされた。

 

「・・・まだ決めてない。」

 

黎翔のその様子を意味ありげに見つめた美女はニヤッと笑うと夕鈴を視界に捉え、上から下まで不躾に見回した。

 

「確かに、今までのバニーちゃん達とは毛色が違うわねぇ。」

 

ツカツカとハイヒールを鳴らしながら夕鈴に近づくと指でスッと頬を撫で、髪に触れた。

 

「肌はきめ細かくて吸いつくようだわ。でも、髪の毛はあまりお手入れしてないのではなくて?折角美しい色なのに勿体無いわ。」

 

全身値踏みをするかのように目線を這わせると再び黎翔に振り返った。

 

「で、何号なの?順番通りだと、そうね・・・15号ちゃんだけど。」

「・・・番号は・・ない。」

「無かったらなんて呼べば良いのかしら?」

「夕鈴はあいつらとは違う。」

「夕鈴・・・ね。」

 

明らかに今まで周りに置いて愛でていたバニーちゃんと呼ばれた女性達とは違う態度に女医の口元が緩む。

 

「じゃあ、夕鈴で・・・」

「いや、それはダメだ。」

「だめなの?何故かしら?」

「兎に角ダメだ。」

 

僅かに仏頂面が崩れた甥に驚きを隠せない。

いつも表情が無く読めない甥が、自分の前で表情を隠せなかったことなどここ数年なかったのだから。

 

「じゃあなんて呼べばいいのかしら?」

 

瑠霞が目線を黎翔から夕鈴へ戻し、今度はジィッと真っ直ぐに見つめる。

その目線に夕鈴が僅かに震えたのを見て黎翔はほくそ笑む。

 

「ああ、バニーというよりはラビットだな。彼女は・・・ラヴィだ。」

「了解。ラヴィ1号ね。」

「いや、ただのラヴィで良い。」

 

そう言って微笑んだ黎翔が余りにも鮮やかな笑みを浮かべたのを見て、瑠霞は目を丸くした。

きっとまだ本人は気がついてはいないだろう。

どんな経緯があったにせよ、彼が側に置くと決めた娘しかここには来ない。

それも大概は一人で来る。

それなのに、このなんてことない普通に見える少女は彼が一緒に来た上に、バニーと呼ばせることにわずかながらも不快感を露わにした。

かと言って自分が呼ぶように本名を呼ばれることも良しとはしない。

 

それって・・・ただの独占欲かしら?

 

もしかしたら、目の前にいる何の変哲もない少女は、彼に大切なものを取り戻させてくれるかもしれない。

瑠霞は内心心が躍りそうなのを隠し、夕鈴を内診台に上がるよう促した。

 

「ごめんなさいね。慣れないと抵抗があるとは思うのだけれど。彼が触れるからには前もって検査をしておかないと。」

「~~~~~わ、わかりました!」

 

顔を真っ赤に染め勢いよく内診用の衣服に着替え、これまた勢いよく座る夕鈴に大笑いしたいのを堪え、瑠霞は台のスイッチを入れた。

 

ウィーン――――

 

機械音が響きながら内診台が上がり、それに伴って脚が開かれ夕鈴は慌てて裾を押さえた。

 

「ああ、いいのよ。これが普通なの。」

「普通って・・・んんっ。はぁっ。」

 

顔を染めて身を捩っていた夕鈴が耳まで真っ赤にしながら裾をグイグイと引っ張った。

その様を見てすぐさまピンと来た瑠霞はそっと夕鈴の膝をなでると、なんていうことないという顔をして処理をして検査をした。

 

 

 

 

 

「特に感染症もないし、問題ないわ。ピルを出すから、説明した通りちゃんと飲んでね。貴女を守ってくれる、最後の砦よ。」

「はい・・・。」

「それから、黎翔。この子、ついさっきまで交渉を持っていたのではなくて?」

「ああ、そうだが、それが?」

「それがって、貴方ね!」

「大丈夫だ。検査に何の影響もない。」

「いいえ、あるわ。もしも相手が何か感染していたら・・・」

「だから大丈夫だと言っている。僕には何の問題もない。」

 

ちょっと待って――――。

 

瑠霞は眩暈がしそうなのをなんとか堪えて手のひらで頭を抑える。

 

通常、というか、今まで、自分の知る限りではあるが、バニーと呼ばれる子たちは必ず甥が触れる前に検査に寄越していたはずだ。

そして、以前本人が言っていたことから考えるに、完全な避妊のためにピルとゴムを併用しているはず・・・

さも当たり前かのように彼女の前では表情を崩さず言っているように見えるが、組んだ腕の先で指がしきりに上下しているあたり、動揺しているのだろう。

 

そして・・・

 

そして、どうしてそうなっているのか自分でも理解していない・・・

それを彼女に悟られたくない・・・

 

これは面白くなりそうだわ――――

 

それならそうと、こちらからも仕掛けなければ。

瑠霞はにやっと笑うと表情を一変させた。

 

「私に処理させるなんて、貴方も大概ですわね。」

「ああ、感謝いたします、瑠霞叔母様。」

「叔母様と呼ぶなと何度言えばわかるのかしら?」

「失礼いたしました、瑠霞さん。」

 

狼と蛇の睨みあいに割って入ったのは瑠霞の思惑通り夕鈴で。

 

「え?会長の叔母様なんですか?あまりに御綺麗なのでてっきり・・・」

「姉だと思ったのね?」

「微塵もないね。」

「あのねぇ!」

「ふふふ、仲良しですね?」

「「良くない!!」」

「やっぱり仲良しです!」

 

重なった否定の言葉に顔を綻ばせて笑う夕鈴に黎翔が頭を掻きながら悪態をついている。

黎翔が悪態をついているにもかかわらず、柔らかく笑う少女。

 

やっぱり彼女がそうかもしれない――――

 

瑠霞は帰り際、そっと夕鈴にだけ聞こえるように囁いた。

 

「あの子を・・・よろしくね。何かあったら、私を思い出して。」

 

夕鈴は驚いた顔をして、次の瞬間ぎゅうっと瑠霞の手を握りしめ何も言わずに頷くと、黎翔のあとを跳ねるように追いかけて行った。

 

 

 

 

*************

 

 

つづく

 

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コメント

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TAKA2 様

コメントありがとうございます!
早くてびっくり(*^▽^*)

動揺しつつも平静を装う狼男ですよ( *´艸`)
萌えシチュお届けできてうれしいです!

鬼畜会長シリーズは皆様の萌と共に成り立っております<(_ _)>
yawayawaほっぺ様

お元気ですか?
少しでも元気と萌え補給に役立ったなら嬉しいです(*^▽^*)

子供のおかげで休みなのでちょこちょこ書いております。
でも元気になってきたから明日からは書けないかもなぁ。

あっちも読んでくれてありがとうございます!
やっと終わったよ~(ノД`)・゜・。

会長シリーズはリクもまだ二つあるので、これからも書きますとも!
あとはきっと足跡踏んだ方が気が付いたらリクしてくれる・・・かもね?

読んでくれてありがとうございました!
ますたぬ 様

コメントありがとうございます!
できるときに続けざまに更新する私・・・
小躍りしていただけて光栄です( *´艸`)

バニーちゃんたちとのお話もどこかで書く機会があると思いますので妄想しつつお待ちくださいね!
年末まで旦那の目を盗んで更新がんばりたいとおもいます!
あれもこれもそれもどれも・・・どれから・・・?
ボナ 様

この気まぐれ更新の私のブログにお付き合いくださりありがとうございます!

夕鈴は会長の目の奥に潜む何かに惹かれてしまっているようです。
会長は・・・?ぐふふ。
会長はひねくれてるからな・・・どうなるのかしら?

いつもお話を書くときは、起と結くらいは決めてから書くんですけど、このお話はコミュのお題サイトのノリで書いたので何も決まってないんですよね。
でもハッピーエンドだけは決まっている←それ以外は自分が嫌だから
会長が夕鈴にメロメロになるところまで書けるといいなぁ。

ありがとうございました!
りと 様

おひさしぶりです!
覚えてますとも!!
退国のご挨拶が間に合わず残念に思っていたのでお元気そうなお姿が見れて嬉しいです(#^^#)

会長はブログ限定更新なので、ちょこちょこ書いていこうと思っています。
その他は転載を待っていただくことになるので心苦しいですが・・・
コメント、たくさん嬉しいことを書いてくださっていて、ありがとうございます!!

いつか、あれ、白友限定のお話をオフ本にする予定はあります。
その時はこちらでも声掛けいたしますので、よろしくお願いします(#^^#)

ありがとうございました!
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ますたぬ 様

私も理科室だったのか、空き教室だったのか定かではなかったのでスルーしました←オイッ
だって理科室ってなんか、よくありますよね?( *´艸`)
理科室ねぇ・・・くっくっく←鬼畜会長降臨
あの人を理科室に?何が起こっても知りませんよ?

新たな萌をいただいたところで、謝罪はいりませんよ~。
この通り、本人が適当な人間なので!ノープロブレムです!!

いっつもたくさん読んで頂いて嬉しい限りです(●^o^●)

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