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本誌派生SS第57話⑥

これでこの話は終わりです~。

 

お付き合いくださりありがとうございます! 

 

 

*************

 

 

 

「ゆーりん。泣き止んで、ね?」


 


優しい陛下の声。あ、本当なんだ。


 


「へ、陛下は知ってらっしゃったんですか?」


 


バツの悪そうな顔でへへへ~っと笑う。


 


「いや、知らなかったんだよね~。今朝、朝議の場で開口一番後宮を閉鎖するって言ったらさあー。」


「はぁ?後宮を・・・へ、閉鎖―!!」


「うん、それでね。」


「いや、それでじゃなくてですね、何でですか?そんな無茶な。」


「だからね、もう!ゆーりん、ちょっと黙って聞いて!!」


「は、はい。すみません。」


「でね、僕、もうゆーりんしかいらないし、他の娘と閨なんて嫌なんだよ。こんなに可愛くて僕思いで倹約家のお嫁さんなんて他にはいないだろうし。僕、ゆーりんだけでいいんだ。」


 


蕩けそうな笑顔で陛下が見つめてくる。


うわぁ、またこんな恥ずかしいことを。あ、でもこれ演技じゃないのよね。


ぼふん!!本気~!!それはかなり恥ずかしい~。もう~。


 


「だから後宮を閉鎖するって言いに行ったんだよね。そしたら柳も氾もそのほかの大臣もみーんな反対しなくてさ。」


「へっ?誰も・・・ですか?」


「うん。なんかね、優秀すぎる側近が頑張ってくれてたらしくてね。」


 


_____なぁ、と狼の微笑みで李順さんに問いかけた。


 


「だいたい有り得ませんよ。浩大にあげるだなんて。言い出した時から準備は始めていたのですよ。どうせこうなるだろうと。あなたを焚き付けるために浩大はその身を差し出したのですから咎はないと思いますがね。」


「_____その件については近々、しっかり話し合わねばなるまい。」


 


急に馬車の中の温度が下がった気が。


 


「へ、陛下!浩大は悪くありません。私が悪いんです。」


「妻の口から他の男の名前は聞きたくないと言っているんだが。」


 


と唇を塞がれた。昨夜の余韻かすぐに頭に霞がかかる。


はっ!ダメダメダメ~!!胸を押して離れた。


 


「李順さんがいます~。恥ずかしいです。」


「あいつなど石ころと思えばいいものを。仕方ない、可愛い妃の頼みならば聞くとしよう。」


ふう、甘い、甘すぎる。いつも以上に甘すぎて蕩けそう。


「そ、それはそうとですね。このまま行ったら、青慎とお父さんがびっくりしちゃうんじゃ・・・。」


「それも大丈夫。もう行ってるだろ、なあ李順。」


「左様です。既に先発隊として方淵と水月が行っております。」


「は?そ、そんなことまでやっていただいているのですか?」


「ええ。ですから、思ったよりも陛下が我慢強かったため準備期間が長く取れましたのでね。前もって書状にて伝えてあります。それに、昨夜浩大からも今日だと連絡がありましたからね。」


 


き、聞いていたのかしら・・・ね、浩大は。


 


「なんなら浩大からの連絡を詳しくお話しいたしましょうか?」


「い、いえ!!大丈夫です!!もう、勘弁してください~。」


 


最後の方は小声になる。いたたまれない。


 


「わが妃をからかうのはその辺でいいだろう。あいつには再教育が必要なようだな。」


 


憂い笑いの狼陛下___。でもそこは、うん。教育してもらおう。


 


 


 


 


馬車が止まった。扉が開く。


大好きな狼陛下の蕩けるような笑顔で手を差し伸べてくれる。


ああ、この手があれば私は間違えない。


私に勇気を与えてくれる優しくて暖かい手。


これから先、辛いことも悲しいこともあるだろうけど。


あなたがいれば大丈夫。


 


いつまでも手をつないで・・・


 


 


 


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コメント

今日は。初めまして、みえぶたと申します。
手前勝手にあさ様の二次小説のファンの読み専です。
あさ様のブログにこちらのリンクが紹介されていらっしゃいましたので
拝見させていただきました。
ハラハラドキドキの始まりで驚きましたがバッドエンドで
なく安心しまさした。
浩大は隠密ですが結婚は出来るのでしょうか?
家族と言う弱みになりますよね。
可愛くてカッコいい浩大の大事なお相手が気になりますね。
夕鈴のように優しく慈愛にみちた女性であって欲しいですね。
素敵なお話しを公開していただきありがとうございました。
> みえぶた様

はじめまして!
コメントありがとうございます(*^^*)
私もあさ様の大ファンです!
そして同じようにリンク先を旅して楽しませていただいたのが始まり。
そんな私の拙いお話を読んでいただきありがとうございます!
わたしも浩大はどっかに隠し子?的にいたとしても、結婚はしなさそうなイメージです。
今回は陛下の命令と、陛下を焚きつけるためなら引き受けるだろう、という妄想の元、少しだけ美味しい思いをしてもらいました(^∇^)
私の書くお話はどんなに辛かろうと最後は黎×夕ラブラブをモットーにしています。
バッドエンドは苦手なので、すべてのお話ハッピーエンドを目指して書いています。
SNSから少しずつこちらへ移動していますので、また持って来た際は読んで楽しんでいただけたら光栄です(≧∇≦)

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