• 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31

シークの花嫁②

バレンタイン企画とか言っといて、ちっとも更新できずすみません!

取り敢えずこっちから更新します!

リレーは頭では仕上がっているのであとは文字におこすのみ!!

 

狼陛下とハーレクインがお好きな紳士淑女の皆さまはお進みくださいませ。 

 

【ハーレクインパロ】

【陛下がシーク】

【よって捏造甚だしい】 

 

 

 

****************

 

 

 

 

晩餐会の席でユーリは一人唸っていた。

来る前に、郷に入れば郷に従えよ、とエイフー様の母君であるランヨー様から言われ、この国の衣装を数点、出張費みたいなものと思ってくれればいいから、と頂いてた。

上質なシルクに金糸で繊細な刺繍が施されているそれは、正式な場で身に着けても遜色のないものだと聞いていた。

だから身に着けて来たというのに・・・。

 

『ユーリ、この国の衣装がとても似合うね。これは、僕が選んだんだよ。』

『ああ、貴女には若草色がとても映えて素敵よ。少し嫉妬しちゃうくらい似合うわ。』

 

二人は少し目を瞠った後、嬉しそうに言ってくれた。

なのに・・・。

 

二人と連れ立って、シークにご挨拶に行ったら、シークは大きくため息をついた後、地を這うような声でこう言ったのだった。

 

「コウジュの前でこの女を私に宛がうのが目的か?」

 

薄絹で顔を隠していた私にもわかるほど、エイフー様とランヨー様の顔が青ざめる。

私の手を引いてくれていたエイフー様の手がカタカタと震えだし、指先が急に冷たくなった。

この男はなんていうことを言うのだろう。

 

――――シークだか王だかなんだか知らないけれど、腹違いとはいえこんなに自分を慕ってくれる弟に対して言う言葉じゃない。

――――大体、私にも失礼ってものだわ!

 

悔しくてユーリがぎゅうっとエイフーと繋いだ手を握りしめると、エイフーがにこっと笑って頭を垂れた。

 

「兄上、そんなつもりは毛頭御座いません。母上はユーリを着飾らせるのが趣味なのです。パリでも何かとユーリを着飾らせては楽しんでおります。他意は御座いません。」

「其は誠か?」

「はい。ユーリを宛がうなどとんでもございません。ユーリは優秀な家庭教師であり、更には家政婦でもあります。私と母上にとってなくてはならない存在の彼女を宛がうなど・・・考えるはずも御座いません。」

 

エイフーは青ざめながらも視線を逸らすことなく真っすぐに言い切った。

シークの冷たい空気に晒され、その場にいる誰一人として微動だに出来ず凍り付く。

短くも長い沈黙の時間が流れた。

 

 

 

 

 

「わかった。疑って悪かったな。」

「いえ、兄上の御立場は重々承知しております。この時期に異国の女人と卓を共にすることをお許しいただいたにも関わらず、こちらの配慮が足りず申し訳ございません。」

「・・・もうよい。それよりも・・・」

 

シークがスッと手を伸ばすと、その手のひらに控えめに白く小さな手が乗せられ誘われシークの側に立つ。

 

「こちらが此度婚儀を挙げるコウジュだ。コウジュ、彼が私の義弟エイフーだ。」

「エイフー様、ランヨー様、初めまして、コウジュに御座います。」

「コウジュ様、此度、ご結婚おめでとうございます。以後お見知りおきください。」

 

エイフーはそう遠くない未来の義姉に最上級の言葉で礼を尽くした挨拶をし、ランヨーもそれに合わせて笑顔で歓迎の意を表す。

可愛らしい声で優雅に裾をたなびかせるその姿はまるで無垢な女神の様で、ユーリは一瞬にして魅入られぼーっとしていた。

 

「すみませんが、後ろの方は・・・」

「あ!ユーリ!ユーリっ!!」

 

ユーリがポウッとしているの気が付いたエイフーがユーリの裾を引っ張るも、コウジュにすっかり魅せられてしまったユーリは気が付かない。

あたふたするエイフーとポウッとして口を半開きにしているユーリ・・・。

 

「・・・」

「ユーリ!ユーリ!!ちょっと!!」

 

何度目かにとうとう声を張り上げたエイフーにやっと正気に戻ったユーリは失態を犯してしまった恐怖と恥ずかしさで涙目になった。

 

『も、申し訳ございません!わ、私はエイフー様の家庭教師でユーリと申します。本日はこの席にお招きいただき、大変嬉しく思っております。あの、不躾に見つめてしまい申し訳ございませんでした!』

 

優雅さのゆの字もないほどの勢いで挨拶をしたユーリに今度はコウジュが固まった。

居たたまれなくなったユーリがここから離れようとした時・・・。

 

『ユーリ?あの、できたら私の話し相手になっては頂けないかしら?』

『え?』

『フランス語ももっと学びたいし、私、外国のお友達っていないんですの。エイフー様が羨ましいですわ。是非お願いしたいんですの。』

『や、あの、でも・・・』

『お願いいたしますわ!!』

 

美しいビーナスに懇願されるように言われて断れる人がいたら見てみたい・・・。

 

『わ、私で良ければ・・・』

 

あっけなく陥落してしまったユーリであった。

そして気が付けば末席であったはずのユーリの席はシークの隣であるコウジュの隣に設えられた。

二人は初対面とは思えないほど話が弾み、表向きはとても楽しい時間を過ごした。

 

けれど・・・

 

刺すような視線に顔を上げると、シークと視線がぶつかる。

怖くて顔を直視することはとてもではないが適わない。

それでも宝石の様に輝く燃えるような紅い瞳が、まるで餌を狙い定めたようにジィっと睨みつけてくるのだ。

なるべくコウジュの方を向き気にしないように努めてはいたものの、正直味もよく分からないほどだった。

こんなことがなければもっとおいしく感じられただろう豪勢な食事に悲しくなる。

いったい自分が何をしたからこうも睨みつけられなければならないのか。

周りも気が付いているだろうに、俯きがちにシークの方を見ては視線を逸らし、さぁっと青ざめ、こちらを見ては、気の毒そうな顔をする。

さっきエイフー様に言った言葉に対し謝罪のようなことを言っていたけれど、これは明らかに疑っているとしか思えない。

腹は立つが、初対面から数時間の人間にユーリの人間性を見たらわかるだろうなどと叫んだところで仕方がないことも理解はしていた。

 

ユーリはコウジュに気が付かれないようにそっと息を吐いた。

 

――――立場はわかるけどやっぱりめんどくさいわ。

 

そう思いながら。

  

 

 

 

****************** 

 

 

どうしてもパロでもパラレルでも紅珠が当て馬になってしまうんですが。

たまにはオリキャラとかがいいのかしら?

なるべくオリキャラは作らないように心掛けてはいるのですが。

 

 

スポンサーサイト

コメント

くれは様

コメントありがとうございます!!
一度読むと病みつきですよね!!
私も大人買いしすぎて懐が寒いことになってますが、それをこれに活かしますとも!!
シークと言えば甘いかドSかですよね←
大好きなシークを陛下に存分に演じさせてみたいと思います!!
長編・・・にしたくないのよ。
なりそうだから←
続きだ!待ってました〜(o^^o)

睨まれるユーリその視線がどうなるんでしょう楽しみです(*^^*)
そしてオリキャラ作ってる私も、当て馬はやっぱり紅珠になります!
シーク、既にロックオンですか?!
これがどう甘くなっていくのか。楽しみです(〃゚艸゚)

当て馬が紅珠だと、ドロドロにならないっていう安心感があっていいです♪だってお妃様好きだから。

花愛 様

コメントありがとうございます!
そりゃあハーレといえばな展開になるわけですが…
書かないと←

やっぱり紅珠になっちゃいますよね。
そうじゃないと大変なことになる←
さり奈 様

こっちにもコメントありがとうございます(●´ω`●)
さぁ?シーク?ロックオン?
この不遜な感じこそハーレのシークです!!←身悶える
甘くなるの、ハーレだから←

やっぱり紅珠だよね?
じゃないとほら、大変だもんね←

コメントを投稿する

管理者にだけ表示を許可する